インターネットが普及し、個別配送が増えたことで需要に追い付かない状況が続いている運送業ですが、その中でドライバー悩ませているのが荷物の「再配達」です。
特に時間指定で不在の場合には、指定されていたのになぜいないのか…とドライバーが不満を募らせるだけでなく、繰り返し訪問する時間や手間がかかり大きな負担になります。
人手不足が解消されない中、毎日ぎりぎりの状況で荷物を届けているドライバーの再配達負担を減らすために、確実に荷物を受け取ることができる時間帯指定などの活用が求められます。
そこで、運送業を悩ませる再配達は配達時間帯指定で防ぐことができるのか、他に考えられる方法などについて解説していきます。運送ドライバーの負担を広げているのは荷物の再配達であり、配達先まで荷物を届けても、インターフォンを2度鳴らし、何も反応がなければまた持ち戻ることが必要になります。
約4割が再配達といわれるほど多く、運送ドライバー負担減少には再配達の必要性をなくすことが重要といえます。
国も、ドライバーの再配達による負担減少に向けて、荷物を送る立場と受け取る立場となることを理解し、再配達の削減に向けた集中的な取り組みを進めるとしています。
ドライバーの再配達を減少させるためにも、次の4つをうまく活用することが必要です。
・時間帯の指定
・置き配の利用
・宅配ボックスの利用
・コンビニ受取
それぞれの方法について説明していきます。
配達先が必ず荷物を受け取ることのできる時間帯を指定することで、再配達を防ぐことができます。
指定可能な時間帯は宅配業者によって異なるものの、たとえば午前中(8~12時)・12~14時・14~16時・16~18時・19~21時などに分かれています。
事前に指定した玄関前・車庫・物置などに荷物を置いて配達完了とする「置き配」を利用すれば、留守でも再配達の必要がなくなり、仮に在宅でも非対面で受け取りが可能となります。
在宅・不在問わず、荷物を専用の指定ボックスに届けて配達完了とするのが「宅配ボックス」の利用です。
不在のときはもちろんのこと、在宅でもすぐ玄関先に出ることができなくても、荷物をボックスに入れておくため再配達の手間はなくなります。
自宅や勤務先近隣のコンビニエンスストア店頭で荷物を受け取る「コンビニ受取」なら、置き配などで玄関先に置いた荷物が盗難に遭う心配もなくなります。