運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送・物流業界で欠かせない「流通センター」の役割とは

2022.09.11
分類:その他

流通センターとは、企業の輸配送基地となる施設のことであり、トラックターミナル・倉庫団地・配送センターなど流通関連施設を集中設置して、物流関連機関を集合させた地域的な流通拠点のことを指しています。

運送・物流業界でも欠かせない機能といえますが、「流通センター」はどのような役割を担うのか、その内容について説明していきます。

流通センターとは

流通センターは、必要に応じていろいろな場所に配送される商品、その商品を保管するための建物などのことです。

メーカーから小売りへ、生産者から消費者など物流によりモノをつなぐために、欠かせない機能といえるのが流通センターですが、次の3つの種類に分けることができます。

TC(トランスファーセンター)

DC (ディストリビューションセンター)

PDC(プロセスディストリビューションセンター)

それぞれの特徴と担う役割について説明していきます。

TC(トランスファーセンター)

運ばれた荷物の保管はせずに、仕分けや荷物の積み替えなど配送に必要となる前作業を行う通過型の物流センターです。

そのまま仕分けをするか、開梱して流通加工し配送先へ仕分けするなどの役割を担います。

DC (ディストリビューションセンター)

在庫保有が前提の在庫型の物流センターで、センター内に在庫として保管する商品を注文に合わせて店別・方面ごとに仕分けし、納品する役割を担います。

入荷・格納・ピッキング・検品・梱包・出荷など作業の幅が広いことが特徴で、これらの作業に伴うラック・棚・伝票発行端末・空調設備などの設備も多く準備することになります。

PDC(プロセスディストリビューションセンター)

食品の加工や部品の組み立て・設置など、高度な加工を可能とする設備が整った準工場としての機能が備わっている在庫型の物流センターです。

加工による付加価値をつけるために、品質保持のための防塵や温度管理、生産ラインなどの設備や労働力が必要となります。

スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに対し納品する物流センターがメインであり、生鮮食品などを多く扱うため高度な管理が求められます。

 

物流の司令塔として必要な存在

流通センターは単に商品を保管する場所としてだけなく、物流の中核にある司令塔として戦略的に高度なシステムを備えておくことが必要です。

物流プロセスの最適化や、顧客企業の経営戦略のサポートなどに向けて、今後はさらに物流センターに対する期待は高まるといえるでしょう。