新型コロナウイルス感染拡大により、空の旅客機を利用する方が少なくなったと感じた方も多いことでしょう。
しかし、成田国際空港が2022年9月29日に発表した2022年8月の旅客数は、前年同月比155%増だったようです。
これは、国際線で海外へと向かうビジネスマンやレジャー利用を目的とした利用者が増えたことにあり、国内線も3年ぶりの行動制限のない夏休みだったことが関係しています。
公表された情報によると、国際線旅客数は同336%増の94万5053人で、日本人は同570%増の34万194人だったとのこと。
外国人も同328%増の15万9763人であり、乗り継ぎ利用の通過客も同302%増で37万8832人いたそうです。
コロナ禍前だった2019年同月比で17%増となり、水際措置緩和となった東南アジア各国から北米などへの乗り換え客が大幅に増えています。
国内線旅客数は同66%増の73万2229人という結果で、2019年同月比では7%減でした。
航空発着回数は前年同月比30%増の1万5241回で、国際線旅客便は同53%増の6399回です。
国内線旅客数がコロナ禍前の2019年と同等水準になったことにより、全国旅行支援スタートでさらに上積みできるのではないかと期待を寄せているようです。
2022年9月1日から24日までの国内線発着回数は、前年同期比63%増の3447回で、2019年同期比では同5%減でした。
国際線発着回数は前年同期比42%増の4830回で、出国旅客数は同330%増の20万4300人となっています。
入国者数の上限が撤廃され、個人旅行も認められるようになりました。
それにより、今後は航空需要が回復し、多くの旅行客が利用すると考えられます。
他国では水際対策緩和から1~2か月後にその効果があらわれたとされているため、日本も年末ごろからだんだんと回復することが期待されています。
新しい成田空港の構想として、3つのターミナルを1か所に集約させることも検討されているようです。
今のターミナルは1960年代のコンセプトで建てられているため、当時は想定されていなかった異常気象やコロナ禍のような事態が起きたとき、需要の増減に対応できる空港にすることが必要と考えられていることが関係しています。
3つのターミナルが1か所に集約した状態は想像しにくいでしょうが、今年度末までにターミナルの配置図を示す中間のとりまとめを発表できるような計画が進められるとされています。