物流において、荷物を運ぶトラックにデザインを施したラッピング車が用いられることもありますが、サービス品質の向上や企業のイメージアップ、そしてトラックドライバーのモチベーション向上など様々な効果が期待されるからです。
ラッピング車を用いることで、多方面での効果が期待できるため全国各地、様々な物流会社や運送会社で活用されています。
ラッピング車に施すカーラッピングとは、フィルムをインクジェットプリンターでプリント出力し、車体に貼ってデザインするという装飾・加工することです。
車体をまるごとラッピングすることもできますし、部分的に施すこともできます。運送用のトラック以外にも、イベントカーやバス、営業車などに施すことで、企業アピールや商品の広告宣伝などに用いることも可能です。
個人が自分の愛車をドレスアップさせることを目的に行うこともありますし、欧米などではカーラッピングにより高級車を好みの色にカラーリングチェンジさせるといったことも行われています。
カラーラッピングは、コンピューターを使うことから自由なデザインが可能となり、色もフルカラーでの実現が可能です。
自分で撮った写真や描いたイラストなども使うことができますし、オリジナル色での着色や、カーボン調やレザー調に変えることもできます。
さらにカーラッピングは塗装ではないので、剥がせばすぐにもとに戻すこともできますし、車を手放す際も資産価値を低下させず売却できます。
ラッピングを施していることで塗装面を保護できるとも考えられますので、ボディを傷つけることもありません。
ただしカーラッピングは塗装するより費用がかかることになりますし、耐久性も塗装より弱い点がデメリットです。
ラッピングフィルムに傷がついても、研磨などで補修することはできませんし、ワックスの使用も避けたほうがよいという部分を不便に感じることもあるでしょう。
ただ、都度告知したいことやアピールしたいことが変わっても、着せ替え感覚でデザインなどを変更しやすいことは大きなメリットです。
古いトラックをラッピング車にしたとき、フィルムを剥がすときに塗装が剥がれることや、車が劣化しているとフィルム加工できないこともあるので注意しましょう。
ラッピング車を用いることで、ドライバーが事故は絶対に起こさないとより身が引き締めることができるでしょう。
ドライバーが常に他人や同業者からみられていると意識することで、運転にも注意し、入社希望者も増えるなどよい効果もいろいろ得られるはずです。