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物流業界で欠かすことのできないベルトコンベアとは?

2020.04.02
分類:その他

運搬物を載せ、移動させる装置として知られているのが「ベルトコンベア」です。物流・運送業界で扱う運搬物は多種多様にありますが、同様にベルトコンベアにもいろいろな種類があり、様々な運搬物に対応できるようになっています。

そこで、物流業界などでは欠かすことのできないベルトコンベアをモノの運搬に用いることについて、どのようなメリットがあるのか、気を付けておきたいことなどをご説明します。

ベルトコンベアとは?

ベルトコンベアは外来語なので、「コンベヤ」と呼ばれることもあれば、「コンベア」「コンベヤー」「コンベアー」などいろいろな呼び方があります。ただ、いずれも間違いではありませんが、ここではベルトコンベアと呼び、その種類や内容を説明していきます。

ベルトコンベアは、輪状の幅広いベルトを構造上、回転させなら上に運搬物を載せ移動させるための装置です。その材質はゴムが用いられることが多いですが、何を運搬するかによって異なり、樹脂製やフェルト製といったタイプもあります。

幅広い用途で使用されていますが、運搬物がベルトの上に載せられるとズレることはないので、接触面を一定に保ち安定した搬送ができる点がメリットです。

ベルトと搬送物の間には滑りがほぼないのでベルト搬送面の摩耗は少ないですが、乗り移りの際には滑りなどが出て摩耗損傷が激しくなることもあります。

ベルトコンベアの種類

ベルトコンベアで用いられるベルトの種類には、中寄コンベヤベルト、ラフトップ/Mトップコンベヤベルト、スライダーベルト、バケットコンベヤベルト、平ベルト、段付ベルトなどがあります。

 

ベルトコンベアで発生しやすい不具合

ベルトコンベアの両端にはプーリーというモーターの力で回る装置が備わっており、それによりベルトが回転してモノを運搬することができます。

ただ、長年使用することでベルトに癖がついてしまい、ベルトがプーリーの中心からズレてしまうとフラフラとベルトが回ってしまう蛇行が発生します。

これはベルトコンベアの不具合の中では発生しやすいトラブルで、調整やベルト交換で状態を戻すことが可能です。

蛇行するとベルトの端とコンベヤフレームが接触するようになり、ベルトの破損や回転しないといったトラブルが出るようになるため、定期的なメンテナンスも必要になるといえます。

 

作業を効率化させる上で欠かせない装置

従来のベルトコンベアは、土砂や石炭などを運んでいたのですが、用いられるベルト素材の開発によって現在ではいろいろな業種や産業で使用されるようになっています。

運ぶものの底面の形に左右されることがないため、多種多様なものを運ぶ物流・運送業界においては作業を効率化させる上でも欠かすことの存在といえるでしょう。