運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

様々なエリアに運ぶ荷物の拠点となる物流センターの機能とは?

2020.05.08
分類:その他

経済活動において物流は欠かすことのできないものですが、その中心的役割を担うのが物流センターです。複数のエリアに運ぶ荷物の拠点といえる存在であり、生産者から消費者への商品供給を足元から支えています。

そこで、物流センターとはどのような機能や役割がある場所なのか、その種類や業務の流れなどについて把握しておきましょう。

物流センターが担う役割とは?

物流センターとは、荷物を輸送する以外にも保管、荷役、梱包、流通加工といった機能を備えた場所です。様々な業務を担いますが、いずれも商品を円滑に消費者に届けるまでに欠かせない作業といえます。

商品を出荷するまで荷物を保管し、保管している商品を消費者や小売店のもとへ配送する輸送も行います。

商品が入庫した時だけでなく、出荷する時には消費者などに届ける商品をピッキングし配送仕分けなどを行う荷役作業も行いますし、その前に付加価値をつけるための流通加工が必要となる場合もあります。

最後に商品に破損や汚損が発生しないように包装することも必要です。

これらの機能が正常に働くことによって、生産者から消費者まで商品が円滑に届けられるといえますが、その役割を担うのが物流センターといえます。

 

物流センターは種類ごとに役割なども異なる

物流センターにも実は種類があり、次のようにそれぞれ役割や仕組みなどが異なります。

・配送センター トラック輸送の拠点となり、一定のエリア内の配送を担当する

・デポ 卸売業などの配送を担う拠点となり、配送センターより小規模であることが多い

DC(ディストリビューション・センター) 在庫保管を主な目的とする

TC(トランスファー・センター) 在庫を持たない物流センター

PC(プロセス・センター) 加工をメインとする

 

設置されるエリアによる物流センターの違い

そして物流センターは、エリアなど立地によっても生産立地型倉庫と消費立地型倉庫に分けることができます。

生産立地型倉庫は商品の生産地の近隣にあることが特徴で、近い場所にあることにより配送までの時間や費用を抑えることが可能になります。

消費立地型倉庫は消費地近隣に設置されていることが特徴であり、たとえば多くの販売先がある場所に設けるといった形です。販売先に近い場所にあるので、受注に遅れが生じたとしても遅れず配送を行えることがメリットとなるでしょう。

物流センターをどこに設置するかによって、仕入先と販売先のバランスを調整することができるといえます。