運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流センターの種類と特徴の違いとは?それぞれどのように運用されている?

2020.06.14
分類:その他

物流は人々の生活や経済活動で欠かすことのできないものですが、生産したモノが消費者の手元に届くまでを支える大きな役割を担います。

その物流を支えるのは倉庫や物流センターなどの施設ですが、物流の拠点といえる物流センターはどのように運用されているのか、その役割などを把握しておきましょう。

物流センターの役割

物流業界では作業を効率化させることに加えコスト削減などの見直しも注目されるようになり、戦略的な物流に対する関心は高まる一方です。

一時的な貨物の保管や仮置き場所を倉庫といいますが、単に保管するだけにとどまらず、中で作業を行う人がいたり荷物を移動させる車や搬送機などが出入りしたり、物流の管理を一元化させ最適化させた物流センターとして活用も広がっています。

物流センターは複数の機能を持っていますが、

・商品保管による生産と消費までの時間差の調整

・迅速な出荷や納品

・流通加工

・輸配送の効率化

・物流管理における情報管理

などがその例です。

物流の司令塔として情報システムを備え、流通加工などニーズに対応するための業務を迅速に無駄なく行い、業務全体を最適化させる場所が物流センターといえます。

商品供給をスムーズに行うことを前提とし、必要な商品を適切に要求された場所・時間・条件で運ぶことを可能し、時間短縮や品質・管理の向上、トータルコストの削減などを可能とする場所と考えられています。

 

物流センターの種類とそれぞれの特徴

物流センターには複数の種類があります。

たとえばTC(トランスファーセンター)と呼ばれる物流センターでは、在庫の保管は行わず仕分け・荷物の積み替え・配送をメインとして行っています。いわゆる通過するタイプの物流センターで、購入時のコストは次に説明するDCより高くなることもありますし、商品発注から納品までのリードタイムもDCより長くなる可能性があります。

DC (ディストリビューションセンター)は在庫保有を前提とした物流センターであり、保管されている商品は店や方面ごとに仕分けされ、店舗などに納品します。仕入先から商品を仕入れる際、一括購入するためコスト面でのメリットが出やすいことが特徴ですし、在庫を保有するので迅速に必要な商品の手配が可能です。

ただし過剰に在庫を抱えてしまうリスクも負うこととなる点は注意が必要ですし、TCよりも作業が多岐に渡るので設備投資に費用が掛かる点もデメリットといえます。

PDC(プロセスディストリビューションセンター)は、精肉や鮮魚の加工、部品組み立てなどを行う設置など、高度な加工設備が整備された在庫型の物流センターです。加工が可能である部分で付加価値がつきますが、品質を保つ設備や人手が必要といえます。

また、配送センターはエリア内の配送やトラック輸送を担う拠点を指し、デポは配送のための小型拠点のことです。

一言で物流センターといっても種類ごとに特徴は異なり、運用方法も違うと認識しておきましょう。