運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

トラック運送業界が生産性を向上させるためには何を効率化させればよい?

2019.02.10
分類:その他
トラック運送業界で抱えている課題はいろいろありますが、その中でも生産性を向上させるために、いかに作業を効率化できるかは重要です。 国土交通省や全国トラック協会なども、トラック運送業界が生産性を向上させる事ができるように、取り組みなど強化している状況ではあります。 しかし、あくまでも生産性を向上させるための条件を整備することまでしかできず、効率化するためにはそれぞれの事業者が構造構築していくしかありません。

トラック運送業界で人手不足は深刻な問題だけれど…

運送業界はドライバー不足に悩まされていますが、今後、国内の輸送量が減少することで必要なトラック台数も少なくなることが予想されます。また、荷主企業の物流効率化が進むことによりドライバー不足に対応できる環境になることも考えられます。 これらは今後、10年程の期間でみた場合、ドライバー不足は結果として緩和されると予想されます。 しかし、生き残るためには、それまでの間にドライバーを確保することが必須となるため、生産性の向上が不可欠となるでしょう。

運送業界で生き残るために必要なこと

若い世代のドライバーを確保するには、労働時間の短縮と賃金アップなど、トラック運送業は魅力ある業種であると感じてもらうことが必要です。 賃金をアップさせるためには、運賃や料金を十分に得ることが求められます。荷主と適切な値段に設定してもらえるように交渉することや、料金内の業務内容の範囲を明確化することなども不可欠となるでしょう。

トラック運送業界で生産性を向上させることとは?

ただ、忘れてはならないのは、運賃や料金の値上げを行っても、それは収益性や採算性を向上させることであり、生産性を向上させることではありません。 トラック運送業界で生産性を向上させることとは、現在よりも安いコストで同じ売上と利益を獲得すること、現在と同じコストでより多く売上と利益を得ること、現在より安いコストで売上と利益を増やすこと、現在よりコストを増やしさらに今よりも売上と利益を伸ばすことなのです。

具体的に何に取り組めばよい?

トラック運送業界が生産性を向上させるために、具体的に行う取り組みとして、待機時間の短縮や稼働効率の向上、走行時間の短縮といったことを検討しましょう。 また、集配業務についても、効率的な配車や、配送と集荷の組み合せ、配送コースを削減することなども求められます。運行管理においては、安全運転や省エネ運転を徹底させることでコスト削減に繋げることに取り組んでみてください。