2020年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピック競技大会。新型コロナウイルス感染症の影響で2021年に延期されることとなりましたが、このとき物流企業や運送会社が注意しておきたいのが首都高速道路の料金です。
東京2020大会における首都高速道路の料金施策として、夜間割引や料金上乗せが適用されますが、大会延期により料金施策の適用も1年後ろ倒しで実施される予定となっています。
東京2020大会の首都高速道路の料金施策の適用開始日は2020年7月20日から2021年7月19日となっています。
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会期間中は、0時~4時の夜間は首都高速道路利用料金が5割引となり、6時~22時の昼間は首都高速道路の都内区間を利用するマイカーに対し料金が1千円上乗せされます。
ただし東京都に事前に申請手続きを行っておくことで、大会期間中でも障がい者手帳保有者が運転・同乗する車両や福祉関係車両は料金上乗せの対象外となります。
なお、有料道路における障がい車割引制度が適用されている場合は、申請手続きを行わなくても料金が上乗せさせることはありません。
5割という夜間割引の対象となるのは首都高前線で、0時~4時の間首都高を利用するETC搭載車です。
料金上乗せについては、ETC搭載車の場合は首都高都内区間を6時から22時まで利用するケースで、マイカーなどが対象となっています。
中型車・大型車・特大車・事業用の小型貨物やタクシーなど・自家用車(小型貨物)・社会福祉施設の利用者用車両などは対象に含まれていません。
現金車は首都高前線が範囲となり、一部下り線は除かれますが普通車以下のすべてが対象です。中型車以上は対象から外されます。
そのため物流企業や運送会社が把握しておきたい、車種ごとのETC搭載車で、料金上乗せの対象外となる車種は主に次のようなイメージとなります。
・A…首都高5車種区分での中型車、大型車、特大車
・B…一般にナンバープレートが緑地に白文字(緑ナンバー)または黒地に黄色文字(黒ナンバー)の事業用車両
・C…一般にナンバープレートが白地に緑文字や黄色地に黒文字などの白ナンバー車両のうち、分類番号が「4∗∗」「6∗∗」「8∗∗」のいずれかの車両