2020年9月、宅配便事業を中心として個人・法人関係なく物流とその周辺事業を展開している佐川急便は、オープンイノベーションによって新規ビジネスを創出する『SAGAWA ACCELERATOR PROGRAM「HIKYAKU LABO」』を開始しました。
募集期間は9月25日までとなっているため、すでに募集は終わっているようですがどのようなビジネスなのでしょう。
オープンイノベーションにより新たなビジネスを創出することを目的としており、佐川急便が保有する経営資源とスタートアップ企業の斬新なノウハウや新たなアイデアを活用し、新規ビジネスやサービスを共創させることを目指すものです。
エントリーにより応募した企業は、シナジー確認から協業までの迅速な選考プロセスで選ばれています。
1957年に創業した佐川急便は、信頼・創造・挑戦を経営理念にかかげ、常に物流の課題やニーズに合わせた取り組みを続けています。
実際多様化・高度化する物流への顧客ニーズに対応するため、先進的ロジスティクスプロジェクトチームがコンサルティングを綿密に行い、課題解決につながるソリューション提供なども行っています。
今回新たに始めたプログラムを実施することで、創業当時から佐川急便が大切にしている飛脚の精神と、新しく斬新なアイデアを掛け合わせることができます。
このプログラムをHIKYAKU LABOと名付け、社会をより良いものへと変えていける新たな物流サービスを創出すること、社会インフラである物流機能を安定供給すること、新たな生活スタイルを物流で安心・便利にすることを目指しているのです。
そこでこれらのテーマと共創できる企業を国内外から幅広く募集し、物流の未来を創る革新的なサービスへとつなげていくこととしています。
新規のスタートアップ企業が応募する先となったのは、Web上のスタートアップコミュニティであるCrewwです。
このCrewwはビジョンとして大挑戦時代をつくることを掲げ、約4900社という数のスタートアップ企業が登録しているオープンイノベーションプラットフォームを運営しています。
参加者は起業家またはサポーターに分かれますが、起業家や投資家、アドバイザー、エンジニア、学生、経営者など細かく自分のプロフィールを記載して登録することが可能となっています。
Crewwはすでに約560件の協業を実現させていますが、今回のプログラムでは国内トップクラスの物流企業である佐川急便とスタートアップ企業が共創できるよいチャンスであり、物流業界にも大きな風を吹かせることになるといえるでしょう。