物流業界で活躍する会社は、ただ輸送だけを行っているわけではなく、保管、荷役、流通加工、包装、輸送、情報管理という6つの業務を行っています。
たとえば輸送業務を受託した物流会社は物流センターという倉庫に商品を保管し、輸送のタイミングなど条件が整った段階で運ぶといった流れになります。
物流会社では、ただモノを輸送すればよいのではなく、どのように運ぶのか、素早く届け先まで到達させるための方法を考えることが必要となります。
荷物を運んでほしいと希望する人、そしてその荷物を受け取る人が存在する限り、物流業界は永遠に機能し続けることになるのです。
物流とは、保管、荷役、流通加工、包装、輸送、情報管理という業務により成り立ちますが、物流会社が行うそれぞれの項目ごとの業務内容は次のとおりです。
荷物をいったん保管することになりますが、届け先ごとにまとめたり輸送時期を調整したりすることも物流会社が行う業務です。
届けなければならない時期の調整が完了するまでの間、荷物は厳重に保管され管理することが必要となります。
特に食品などで冷凍保存が必要なものは、品質を低下させない状態で保管することが求められます。
輸送機関から荷物を積み下ろして倉庫に入出庫する業務のことです。輸出入品等の通関手続きなども荷役業務として扱われます。
物流センターや倉庫でラベルを貼ったり、値札をつけたり、また、商品と商品を組み合わせてセットするといったことも行われます。
陶器や精密機器など、衝撃に弱いものなどは梱包材や包装材でしっかり包み保護することが必要となります。運ぶモノに傷や破損などが発生しないように行う業務です。
トラックや鉄道、船、航空機など、輸送するモノや目的地に応じた輸送方法を使い、届け先に運ぶこととなります。
コンピューターや通信回線などにより、現在、輸送中の荷物がどこにあるのか追って調べたり、輸送状況を確認したり、記録していく業務です。輸送状況による記録は蓄積され、その後、効率的な輸送における経路や環境を分析するデータとして使用されることとなります。
一般的な物流会社における業務の流れと内容をご説明しました。その中で、会社ごとにより業務を効率化させることができる方法を導入していることもあります。
大切なのは、安全に、破損や品質低下など起こすことなく、依頼された荷物を届け先まで運ぶことであるといえるでしょう。