運送の際に商品を守る梱包資材として使われているダンボールには、様々な種類があるため適切な選び方をすることが大切です。
単なる梱包する資材と考えられがちですが、ダンボールの構造や種類、形状など基本的な知識を身につけておくことで、送付物を安全・確実に配送できるようになります。
一般的なダンボールは、ライナーと呼ばれる2枚のボール紙、そして波型に成形された中芯が糊で貼り合わせられた重の構造になっています。
そしてダンボールはこの波の高さ(フルート)により分けられますが、その種別は波型の30cmあたりの数や厚さなどによりJIS規格で次のように定められています。
厚み5mm、30cm内の波型が34±2個と規定されており、一般的に多く利用されているダンボールです。箱の積み上げや衝撃に強いため、引越し用や青果などの運搬・保管にも使われます。
厚み2.5~2.8mm、30cm内の波型が50±2個と規定されているダンボールで、切れ込みや折り込みなどを可能とすることが特徴です。比較的軽量なものや内装箱の梱包などに使われることが多いといえます。
AフルートとBフルートを貼り合わせ厚さ8mmになるダンボールであり、厚みと重量があり丈夫であることが特徴です。重さがあるものや強度を優先させるものの梱包の他、輸出品などにも多く使われます。
厚さ1.10~1.15mm、30cm内の波型が95±2個と規定されており、中芯の波型が細かいためギフト箱の外装箱などに使用されることが多いといえます。
ダンボールは形状によっても種類が次のように分かれます。
みかん箱ダンボールとも呼ばれ、引越しや輸送などに利用される一般的なダンボールで、4辺からふたが伸び、長辺から伸びるふた同士を貼り合わせ固定します。底面も4枚の構成となっています。
ふたや底面が差し込みタイプになっており、小型・軽量のものなどの梱包に多く利用されます。
薄く平らなものなどの梱包に利用されることが多く、風呂敷のように底面は固定したままでふたを立ち上げ包み込むような形で梱包することが特徴です
ポスター・図面・賞状・写真などを折らずに丸めて入れることを可能とするタイプのダンボールで、四角形のものや側面からの衝撃を強化した三角形のタイプのものがあります。