運送会社で働くドライバーの中でも、長距離を走るトラック運転手は、ほとんどが経験者で入職してくるのか疑問を感じる方もいるようです。
ドライバーといえば大型トラックで長距離を走る運転手が花形というイメージが強いようですが、未経験者でも長距離トラック運転手になれるのでしょうか。
長距離トラックは、片道300キロ以上を走ることになりますが、そもそも距離に関係なく荷物を指示された場所に運ぶことが目的です。
短距離から中距離の場合は半径が50~200キロの範囲で複数の指定先へ荷物を届けますが、長距離では指定された届け先まで300キロを超えるため、運転を続ける時間も長くなります。
長距離トラックが配送するルートは、毎回同じ場所に荷物を届ける定期便と、都度契約し配達するチャーター便がありますが、労働時間のほとんどを車中で過ごします。
指定された到着時間を厳守しなければならないことを意識し、休憩を取らず夜通し車で走り続けるといったこともめずらしくありません。
ただ、いくつかの条件を満たすことができれば、たとえ長距離ドライバーとしての経験がなくてもなることはできます。
長距離トラックのドライバーになるためには、次の条件を満たすことが必要です。
・大型免許・中型免許を取得していること(フォークリフト免許も取得していると優遇されやすい)
・短距離や中距離のドライバー経験がある
・長時間トラックを走行できる運転技術がある
・変則的な拘束時間でも対応できる
・体力にも自身がある
長距離を走るトラックドライバーは、運転技術を誇ることができるのはメリットです。
また、貨物を遠く離れた届け先まで時間厳守で安全に届けることができたときの達成感を得ることもできます。
長時間運転し続けることになりますが、移動中は自由裁量で休憩を取ることができ、仮に早めに荷物を届けることができたら早めに休憩に入ることも可能です。
また、気になるのは長距離トラックドライバーの賃金でしょう。負担が大きく運転技術などが求められる分、賃金にも反映されるだろうと希望する方もいるはずです。
実際、トラックドライバーの給料の平均は月収で30~60万円、年収にすると400~750万円ほどが目安となります。
短距離や中距離のドライバーで月収25~40万円、年収にすると300~500万円が平均です。
そのため長距離トラックドライバーの場合、この金額以上の平均賃金を獲得できる可能性が高いと考えられます。