運送会社の社用車として使われている「バン」などは、ワゴンやトラックと何が異なるのかご存知でしょうか。
休憩のときに車中泊しやすいと、運送業でも利用しやすいですが、「バン」と呼ばれる車の特徴などをご説明します。
バンと呼ばれる車があったり、ワゴン車やトラックなど呼び方がいろいろあると、どの車がどの呼び名なのかわからなくなってしまうものです。
一般的にバンと呼ばれている車は、商業用の車である商用車で使われており、運転スペースよりも荷物を載せるスペースが広くなっており、二列目はリクライニングできません。
それに対し、人を乗せることを目的とした乗用車として作られたのがミニバンで、この場合には二列目のリクライニングが可能となっています。
ただしミニバンには明確な定義がなく、3列目シートがある車を指すこともあるため注意しましょう。
ワゴンは、荷物より人を運ぶことを優先して作られていることが特徴です。
バンは貨物のみ運搬することを目的としていますが、ワゴンに分類される車として、先にのべたミニバンの他、ワンボックスカーやステーションワゴンなども挙げられます。
トラックとは貨物自動車のことで、大量の荷物を輸送するための車両のことです。
貨物運搬用に荷台を備え、荷台は木製やスチール製などいろいろ種類が分けられます。
トラックの中にも、バンと呼ばれる車がありますが、トラックにおけるバンは「バンボディ」と呼ばれており、荷台がアルミ製の箱型ボディのトラックのことです。
ボディが箱型のため、風雨などから荷物をしっかり守ることができます。
バンボディのトラックは広く使用されていますが、大きさによって小型・中型・大型に分けられます。
・小型トラック…積載量2トン以下
・中型トラック…積載量4トン(トラックの荷台の形や装備により積載量は異なる)
・大型トラック…積載量10トン(トラックの荷台の形や装備により積載量は異なる)
最近のバンは商用車だけでなく、車中泊することを前提として作られていることもあります。
バンが車中泊にもおすすめできる理由として、
・車体の半分をベッドスペースにできる
・硬質塩ビ製のシートにより水や泥に強く耐摩耗性に優れている
・冷蔵庫や排気用ファンを設置することも可能
・サブバッテリーにより車のエンジンを止めているときでも電気の使用が可能
・キャンピングカーよりコストを安く抑えることができる
などが挙げられます。