運送会社の社名を決めるときには、やはり会社の顔になる名称のため、創業者の想いを込めたものがよいと考えるものでしょう。
モノを運ぶ仕事である運送業では、「クイック」という言葉が社名に使われることもめずらしくありませんが、そもそもクイックとはどのような意味なのかご説明します。
クイックとは、多く他の外来語の上に付き、動作などが速いことをあらわす言葉として使われています。
急速な・迅速な・すばやい・敏捷(びんしよう)な・早くて…といった意味で使用されることが多く、行動の素早さをあらわします。
たとえば次のような場面で使われていることもわかるように、いずれも速さを強調する意味となっているといえるでしょう。
・クイックモーション…野球で盗塁阻止を目的とした投球技術
・クイックターン…水泳で折り返すときのロスを低減させるターン
・クイック攻撃…バレーボールの速攻攻撃。攻撃パターンにより、AクイックやBクイックと呼ばれている
会社名を考えるとき、文字や符号には使用不可とされているものがあるため注意してください。
使用できる文字や符号は次のとおりです。
漢字
ひらがな
カタカナ
ローマ字(大文字・小文字)
アラビア数字(0, 1, 2, 3, 4, 5…)
&(アンパサンド)
‘(アポストロフィ)
,(コンマ)
–(ハイフン)
.(ピリオド)
・(中点)
なお符号を使うときには、字句を区切るときに限定されます。
社名の前後いずれかに法人格の種類を入れることになり、先頭や末尾に符号を使うことはできません。
たとえば株式会社を設立するときには、名称の前後どちらかに株式会社という法人格を入れるため、「株式会社○○○○」や「○○○株式会社」という名称になります。
なお、運送会社では「クイック」という言葉を社名に使われることが多いですが、所在が異なれば同じ社名でも登記は可能です。
ただし同業で同じような社名やサービス名をつけてしまうと、他社と間違われてしまうリスクが大きくなる可能性もあります。
同一や類似した社名の場合、不正競争防止法で損害賠償請求される可能性もあるため、有名企業や同様の社名や商号がないか事前に確認しておく必要があります。社名は異なっていても、似た商品やサービスの名称をつけてしまうと、商標権侵害で訴えられてしまう可能性もあるためこちらも注意してください。