運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送を行う業種が入っておきたい保険とは?

2016.04.25
分類:その他

国内運送保険について

国内運送保険は物保険と賠償責任保険の2つに分けることができます。

 

 

物保険

荷主自身が国内運送貨物に対して加入する保険です。輸送中に盗難や破損などの損害が生じた場合の補償を得るためのもので、高額で壊れやすい貨物について加入しておくと良い保険です。

 

 

賠償責任保険

運送業者が、荷物を引き受けた貨物に損害が発生した時のために加入する保険です。運送を行う業種の場合、輸送中だけでなく保管中などの貨物を安全に運ぶという責任があります。国内を運送に使用する手段は、トラック、鉄道、航空、郵便、船、携行など様々ですがいずれの場合も輸送中のリスクはつきものです。万が一事故などを被ってしまった場合にはその損害を賠償することになります。運送業を営む場合、この賠償責任保険に加入しておくと万が一の際に安心です。

 

 

運送業が入っておくべき賠償責任保険とは

運送業者貨物賠償保険などが運送業に適した保険です。運送業者が荷主から受託した対象貨物(荷物)に対して、損壊や損害を与えた場合に負担するべき損害賠償を補償する内容になっています。

 

 

賠償責任メインである

運送業者貨物賠償保険は運送保険の一つですが、物に対する保険ではなく賠償責任に対する保険です。輸送を受けた貨物に損害が発生した場合、運送事業者が負担する法律上や契約上の損害賠償が補償されます。貨物の運送で不注意により貨物に損害を与えた場合、荷主への賠償責任を補償する保険です。保険会社によって引受方式が異なることと、それにより保険責任の始期と終期に違いがあるので注意しましょう。

 

 

補償は物流全て?それとも一部?

運送業者貨物賠償保険には次のような特徴があります。

 

・物流全てか一部かを選択可能

・引受方式を選べることや支払い限度額の設定が可能

・物的損害以外の費用特約、第三者に対する賠償責任の特約などの付帯が可能

 

運送業務中に発生した受託貨物に対しての物的損害賠償責任の補償が幅広いということ、そして全ての物流なのか、車両単位での一部の物流なのかを選択できます。また、補償額や免責額についても設定ができるので取り扱っている貨物などの状況で業務に合う内容で加入することができます。さらに手厚さを求める場合には、特約を付帯することもできます。

 

 

まとめ

国内運送保険には2つの種類があり、荷主が加入するものと荷主から荷物を預かる運送業を営む側が加入するものがあります。もしも預かった荷主の大切な荷物に損害が生じてしまった場合のためにも、賠償責任を補償してくれる保険に加入しておくと安心です。運送業者貨物賠償保険であれば、業務に最適な内容で加入することができます。