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運送業界で使用されている「集荷」という言葉の意味とは

2022.04.11
分類:その他

運送業界では、「集荷」という言葉が頻繁に使用されていますが、そもそもどのような言葉なのかその意味を知っておきましょう。

具体的にどのような流れで「集荷」が行われるかについても説明していきます。

「集荷」とは2つの意味を持つ言葉

「集荷」という言葉には、主に次の2つの意味があるとされています。

・それぞれの地域から1か所に荷物を集めること

それぞれの地域から荷物を1つの場所に集めることを「集荷」といいます。

運送業者が荷物を引き取ること

荷物を運送業者が引き取ることも「集荷」と言われており、一般的に運送業界で使用されている「集荷」の意味ともいえるでしょう。

そのため、運送業界での集荷は、荷物を集めることや預けることともいえます。

荷物を運んでほしいと依頼する方が、宅配業者や運送業者に連絡し、荷物を引き取ってくれるように伝え、その要望に応じて運送業者などが荷物を引き取ることです。

集荷の場合、運送業者は指定されたところまで荷物を引き取りいくことになりますが、「持ち込み」の場合には荷物を運んでほしい依頼者自らが運送業者に荷物を持って行くことになります。

さらに「集配」になると、いろいろな場所にある荷物を集めたり配ったりすることを意味するため、集荷とは意味が異なると理解しておきましょう。

 

運送業界での集荷の主な流れ

運送業界で行われる集荷は、主に次のような流れで行われます。

①荷物を預かった営業所からハブセンターへ荷物を輸送する

荷物を預かった営業所は「預かり営業所」となり、担当ドライバーは荷物を一旦営業所に集め、送り先の地域ごとに仕分けすることとなります。

そして運送業者の「ハブセンター」といわれる場所に荷物を輸送します。

なお、「幹線輸送」とは「預かり営業所」から運送業者の「ハブセンター」に荷物を輸送することです。

②ハブセンターから届け先の営業所に輸送

幹線輸送で預かり営業所からハブセンターに届けられた荷物は、さらに細く届け先の営業所ごとに仕分けされることとなり、長距離トラックで再度輸送されます。

荷物を仕分けするときには自動処理システムで行われ、そのスピードは3万個程度が1時間で判別できるはやさともいわれています。

③届け先の営業所から届け先へ輸送

運送業者のハブセンターから届け先営業所に荷物が届くと、さらに細く区分された地域ごとに仕分けされることになります。

荷物の届け先の地域を担当するドライバーにより、届け先へと荷物が届けられるという流れです。