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運送業のうち「一般貨物自動車運送事業」をはじめるメリットとは

2022.04.18
分類:その他

「一般貨物自動車運送事業」とは、他人の需要に有償で、三輪以上の軽自動車・二輪の自動車を除く「自動車」を使って貨物を運送する事業のことです。

さらに「特定貨物自動車運送事業」と呼ばれる以外の事業のことですが、トラックを使って他人から運送依頼を受け、荷物の運送で運賃を受け取る事業を指しています。

この一般貨物自動車運送事業を行う場合には、国土交通大臣または地方運輸局長の許可が必要となっていますが、一般貨物自動車運送事業をはじめるメリットについて解説していきます。

「一般貨物自動車運送事業」をはじめるときに必要なこと

「一般貨物自動車運送事業」をはじめるときには、国土交通大臣または地方運輸局長から許可を得ることが必須となります。

そのため事業を開始するときには、「許可申請書」を提出することが必要です。

「許可申請書」の提出先は、営業所を管轄する運輸支局ですが、提出することで国土交通省または地方運輸局で審査が行われる流れとなります。

①運輸支局に許可申請書を提出する

②国土交通省または地方運輸局で審査が行われる

③国土交通省または地方運輸局で許可が出る

④準備が整い次第事業をスタート

 

「一般貨物運送業許可」を取得するメリット

運送業を始めるときに、「一般貨物運送業許可」を取得することには主に次のようなメリットがあると考えられます。

社会的信用度を高めることができる

運送業許可を取得するときで、社会的信用度は確実に上がると考えられます。

許可の取得には、事業で使用する営業所・駐車場・車両・事業開始資金など、様々な要件をクリアすることが必要だからです。

たとえば株式会社を設立するときは、資本金1円あれば設立できますが、運送業許可は誰でも簡単に取れるわけではないため取得するだけでも社会的信用度は高まります。

金融機関からお金を借りて資金調達しやすくなる

運送業に限らず、どのビジネスでも信頼関係は重要です。

運送業許可を取得していることは、一定の信頼が得ることができる証明であるため、荷主に対し営業しやすくなるといえるでしょう。

一定の社会的信用度が上がれば、資金調達の際に銀行など金融機関から融資を受けることもスムーズになります。

お金を貸す側の心理として、許可取得までの厳しい要件をクリアした一定の事業資金を確保している運送事業者と、許可を取得していない事業者では、どちらが安心して取引できるかと考えれば一目瞭然です。

貸したお金を返すだけの返済資金を生むことのできる事業者か、判断材料として運送業許可取得は信用力につながるといえるでしょう。