運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

交通事故発生件数の少ない運送会社が実践している対策とは?

2017.01.19
分類:その他

車両を運転する頻度が高い運送会社では、どうすれば交通事故が発生しないかについての対策を社内で講じる必要があります。
実際に交通事故発生の件数が少ない運送会社の取り組んでいる対策などを参考にして、事故防止に努めるようにしましょう。


事故が少ない運送会社は安全を「見える」化している
交通事故を防ぐことができている運送会社では、高度な取り組みを実施して安全性を見える状況にしています。
例えば総重量8トン車以上の車輌にはデジタコ・ドライブレコーダーを搭載して、イグニッションのON・OFFを行えばデータ収集を可能とするなど、乗務員の操作の削減を実現するという方法を取るなどです。
連絡や各種ボタン操作についても車載器が音声読み上げを行い、確認作業を耳で行うことができるため安心できる操作が支援されます。


管理体制が充実している
労働時間や休憩・休息時間などについても、違反状況を見えるようにすることで注意喚起と改善が可能です。
社内パソコンやタブレット端末で管理ができるという充実さを図るとともに、管理者が外出している時でも、出退勤、点呼、配送計画がインターネットでリアルタイムに見ることができ、常に運行状況を確認することができます。


勤続年数が長い従業員が多い
ドライバーは経験が浅いよりも長いほうが事故は少ない傾向にあるのは言うまでもありません。車幅、車高、車長などトラックは乗用車よりも交通事故の確率が数倍高くなってしまいます。
新人ドライバーも最初は慎重に運転を行いますが、慣れが出てくる頃には過信による事故が起きやすい傾向にあります。
そのため従業員の勤続平均年数が長い運送会社のほうが交通事故は少ないと言えるでしょう。


整理整頓は関係ないようで関係する?
あまり交通事故には関係のないように思える整理整頓。実はこの整理整頓が行き届いている運送会社は交通事故が少ない傾向にあります。
整理整頓に着手できるということは、管理者に心のゆとりがあるからと言えます。
交通事故が多発していて整理整頓どころではないという現場では、整理整頓が滞ってしまうのも無理はないのかもしれません。


身だしなみや挨拶も大切
身なりや挨拶など基本的にこだわっている運送会社は交通事故が少ない傾向にあります。これは相手を気遣う譲り合いや思いやりの心が身についていると言えるからで、トラックの大きさ分に拡張されて表れます。
乱暴な人は乱暴な運転をしてしまいますので、トラックを乱暴な乗り物に豹変させてしまうからです。


実際に事故が発生した場合の事故報告書の徹底
交通事故が発生してしまった場合にはドライバーが交通事故報告書を記入すると思います。この報告書に記載する項目が詳細に設定されている運送会社ほど事故が少ない傾向にあります。
交通事故を防止したければ取り決めただけでは減少させることはできません。どのように取り組んでいくかが大切だと言えるでしょう。