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運送業の大型トラックで荷物の積み下ろしのための資格は?

2017.08.24
分類:その他

運ぶ荷物にもよるでしょうが、トラックに荷物を積み下ろす場合にはフォークリフトを使うことが大半を占めます。
特に大型トラックとフォークリフトは相性が良いので、フォークリフトの資格があると大型トラック運転手として食べて行くことができるとも言われています。


フォークリフトとは?
フォークリフトとは油圧を利用して上下に動かすことができるつめ(フォーク)を車体前面に備えた荷役自動車のことです。
貨物を保持する装置が装備されていることで、動力を持って走行し、重い荷物の持ち上げが軽々とできる仕組みになっています。
トラック車体より高い場所にも荷物を持ち上げることが可能なため、効率良く荷物を積むために使われ、流通のニーズにこたえることができる荷役作業者であると言えるでしょう。
なお、車両の挙動とハンドルの旋回方向が反対に作用するのである程度運転には慣れが必要です。


フォークリフトの資格取得方法
フォークリフトを運転するためには「フォークリフト運転技能講習」を全国の自動車学校などで受講する必要がありますが、いずれも18歳から受講が可能です。
運送会社や倉庫などの物流業で最大積載荷重1t以上のフォークリフトを運転するためには受講して資格を取得することが必要になります。
なお、公道では荷物の積載はせずに走行するのみが可能ですが、公道を走行するためにはフォークリフトの大きさに応じた自動車運転免許が必要です。

・特別教育受講後の経験により受講時間が異なる
免許がない人で、1t未満の小型フォークリフトの場合には特別教育を受講し、修了証取得後6か月以上の業務経験がある場合とない場合では「フォークリフト運転技能講習」の受講時間が異なります。
普通免許以上を取得している人で、1t未満の小型フォークリフトの場合には特別教育修了証取得後に3か月以上の業務経験がある場合とない場合も同様です。
大型特殊免許を取得している人は、特に経験による受講時間の変動はありません。


費用を抑えて資格取得も可能
フォークリフトを運転するための資格は、大型トラック免許と相性が良い資格だと言えますので取得しておくことで仕事の幅を広げることができ、効率的に作業が流れて行くようになります。
なお、資格取得のための受講にかかる費用は最も講習日数がかかった場合でもテキスト代含めて3
5千円から6万円くらいとなっており、地域などによって差があるようです。
ただしハローワークの教育訓練給付制度(公共職業安定所)の対象ですので活用する方法もあります。
業務の幅を広げるためにも、個人は資格を取得することを検討し、経営者もなるべく多くの従業員に資格取得を勧めていくと良いでしょう。