運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業で配送がスムーズに行われるには手配業務が重要?

2017.10.05
分類:その他

運送会社はドライバーが荷物を配送すれば良いだけではなく、裏方で人員や車両の手配を行いや運行スケジュールを組み、配送先や取引先との交渉などを行う手配業務があって初めて成り立ちます。
会社内でこの手配業務が中心となることで配送をスムーズに行うことができますが、中小の運送会社ではこのような部署を特別設けておらず、少数の担当者が業務を兼任するケースがほとんどです。
しかし運行管理を行うことは配送業務の円滑化には欠かすことができないため、重要な業務であることを認識しておきましょう。


手配業務の中でも配車を行う係とは?
車両手配や運行スケジュールを組む担当は配車係と呼ばれる業務で、どの業務にどの車両を配置するのか、そしてどのドライバーを搭乗させるかを調整します。得意先も1件ではありませんので、業務内容が異なるケースでは配車業務が大変重要です。
さらにドライバーに無理が生じないように、法律で定められた範囲での調整が求められます。無理なスケジュールが原因で事故に繋がるケースも増えていますので、未然に事故を防ぐためにも運行管理は重要な業務です。


運行管理者の仕事とは?
道路運送法上、ドライバー30人までは1人、それ移行は30人を超えるごとに1人ずつ増加させて営業所ごとに運行管理者を配置することが必要です。
運行管理者は、点呼でドライバーの健康状態を把握し、安全走行を確保する具体的な指示を行います。また、ドライバーの勤務時間の適正管理や指導監督などの業務を担い、国に事業用自動車の報告などを行って安全運行が確保できる状況を図ります。


運行管理者とドライバーの関係も大切
ドライバーの健康状態を把握するために点呼をおこないますが、前日のお酒が残っていないか、睡眠時間は十分取れているか、健康面や精神面に異常はないかといった確認が必要です。
常日頃からドライバーとの信頼関係を築いておくことも必要で、出発前に点呼を終え世間話などコミュニケーションが取れることで何かおかしい点があった時には気がつくこともできるでしょう。
結果としてドライバーと運行管理者の間でコミュニケーションを十分取ることが、事故防止にも繋がる可能性があります。


運送業のイメージアップのためにも
運送業でドライバーが配送業務をスムーズに行うために、裏方で働く手配業務がとても重要です。さらに運行管理者と上手く日常的なコミュニケーションが取れていることにより、事故率を低減させることに繋がる可能性があります。
ドライバーの仕事は過酷な労働を強いられるイメージが強いので、少しでもドライバーが良い環境で働くことができるようにできればイメージアップにも繋がり人手不足も解消できるでしょう。