運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送事業で経費削減を考える場合の対策とは?

2017.11.20
分類:その他

燃料高騰など経費が負担になりやすい運送事業ですが、トラック事業で経費削減を考える場合、何から対策して良いか迷う事もあるでしょう。
そこで上手く保険への加入を活用しながら、運送事業者が効率的に経費削減できる方法を考えてみましょう。


身近な保険「自動車保険」の見直したい部分とは?
運送業で加入したほうが良い保険は色々ありますが、まずはトラックを使うという部分で自動車保険には加入しているはずです。運送業に限らず身近な保険なので、個人的にも自動車保険の保険料を削減できる方法はないかと考える人は少なくないでしょう。
例えば個人であれば、最近ではネットから申し込みができる通販型の自動車保険などを選択すると、保険代理店で契約するよりも1割から3割保険料が安くなります。
しかしトラックなど自家用8車種ではない車については、通販型の自動車保険に加入する事はできません。そのため契約内容を見直す事で保険料は削減できないかを確認していく必要があります。

・人身や搭乗者の補償は労災上乗せで対応
例えば人身傷害や搭乗者傷害などの補償を省いて、同様の補償は「労災上乗せ保険」に加入した方が保険料を下げる事ができる場合があります。

・フリート契約を上手に活用
また、使用する車の台数が10台以上でれば「フリート契約」が可能となり、契約台数に応じて割引を受ける事ができます。新しく車を追加契約しても、他の車と同じ割引率が適用になるので、保険料削減にはもってこいです。
フリート契約の場合には、例えばインターネット約款を利用する、または自社のドライバー以外トラックを運転しないという限定を付帯するとさらに割引されますので、上手く使えば最大7割から8割以上の大幅な保険料削減が期待できるでしょう。


労災上乗せ保険は商工会議所経由ならさらに安い?
政府運営の労災保険に上乗せで加入する保険ですが、補償を24時間補償ではなく勤務中のみの補償に限定する事で保険料が安くなります。
また、主体が商工会議所の同様の保険もあるので、民間保険会社の保険より半額の保険料で加入する事ができます。
ただし商工会議所に加入する必要がある点に注意しましょう。商工会議所への加入は資本金で会費が変動しますので、それらを踏まえてどちらが良いか検討してください。


荷物に対する保険「貨物保険」も削減できる?
運送事業で輸送中の荷物に対して加入する保険が貨物保険ですが、運転中や荷役作業中などの事故により、預かった荷物が負った損害分を補償します。
保険料は売上高で決まりますが、全てのトラックを対象としますので保険料は割高です。
自家用車や営業車など、荷物を運搬しない車は外して加入する事が出来ますので、無駄な保険料が発生しない様にしましょう。


保険への加入は大切だけれど・・・
万一に備えて保険には加入しておいた方が良いですが、今加入している保険を見直す事で補償の重複や不要な補償への加入を防ぐ事ができます。一度専門家などに相談して見直す事をオススメします。