運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送や輸送中におきる破損トラブルへの対策は?

2018.02.13
分類:その他

運送業で起きる事故には色々なことが考えられますが、特に運送や輸送中に起きる破損トラブルについて、考えておく必要があるでしょう。


破損が起きる原因は?
荷主から預かった大切な荷物にトラブルが起きないように注意していたとしても、思わず事故で破損などが生じることもあります。破損が起きてしまった事故の原因として、どのようなことが考えられるのでしょうか。
最も多い破損の原因となった事故は、落下、次に振動、他にもフォーク付きあて、転倒、荷崩れ、水濡れ、衝突などが挙げられます。水濡れ以外は衝撃を受けたことで破損が生じるものばかりです。


破損が生じる場所や状況は?
また、破損が生じる場所や状況を考えた場合、積み込みや積み下ろし作業時に起きるケースが多く、中には海外からの輸送中や、荷役中なども場所として考えられます。
実際のところ、どのタイミングで起きているか分からないケースも多いようですが、いずれにしても、人の手が介在したタイミングで起きることは明確だと言えるでしょう。


どのような損傷内容?
破損事故でどのような損傷があるかを考えていくと、箱の潰れや擦れ、へこみなどの外部破損、筐体の割れや基盤の割れなどの製品破損、割れによる破損、ネジの離脱など部品脱落、化粧箱の汚れなどの汚損などがあります。
中でも圧倒的に多いのは箱の外装破損で、外箱には注意喚起を目立つようにすることが必要だと言えるでしょう。


破損の責任の所在は?
そして破損があった場合の責任の所在について、多くは物流企業が負うことになります。当然の結果と言えばそうなのですが、どこで破損が起きたのか分からないというケースでは、本当に物流企業が負うべき責任だったのかという点が問題になります。


対策として考えられることは?
そのため対策として考えられるのは、先に述べた破損の原因や起きる場所なども踏まえると、衝撃対策が最もニーズが高く、荷物を扱う作業者に直接的な注意や警告が必要であること、同じ製品でも海外向けの場合は対策が必要で、さらに何らかの証拠を残すことが必要だと言えるでしょう。


衝撃探知シールや保険での備えを
荷物が手元を離れ、どこで破損したのかわからない、証明するものがないという場合、「衝撃探知シール(ショックウォッチ)」などを検討してみるのも方法の1つです。
外箱に目立つように貼りつけるので、荷扱作業者に直接の警告や注意喚起ができ、衝撃発生したその場で赤変するので証拠を残すことができます。また、万一の際に保険などに加入しておくことも必要です。蓋を開けて見れば、やはり自社の責任だったという場合には賠償責任を負うことになります。
様々な備えで、万一に対応できるようにしておきましょう。