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運送業のドライバー業は本当に底辺職?現在の業務内容を確認!

2018.04.17
分類:その他

一時期運送業では、トラックドライバーとして走れば走る分だけ稼げる、と言われた時代があります。
そのためブラックな業界という印象が今でも残っており、結果としてトラックドライバーはマナーが悪い、学歴不要の底辺職といったことを言う人が中にはいるようです。
しかし現在では労働環境が改善されつつあり、トラックドライバーの仕事内容も変化しています。その内容をあらためて確認し、本当のトラックドライバーの仕事について理解していきましょう。


大型トラックドライバー
依頼された指定の荷物を、荷揚げ場所から荷卸し場所まで運ぶ仕事で、大型自動車免許(11t以上)を取得する必要があります。
主に長距離を走ることが多いので、トラックで仮眠を取るといったことも多々あります。体力、そして大型車を運転できる技術と経験が必要な職種だと言えるでしょう。

・大型トラックドライバーの雇用形態と給料は?
運送会社の正社員や契約社員として雇用されている場合と、運送会社の下請で委託業務を行う場合があります。
正社員でれば会社が所有している車両を配送車として使うことが多く、固定給プラス出来高報酬といった形になっていることが多いようです。
委託で業務を行う場合は出来高制による歩合給がほとんどなので、件数に応じて報酬が支払われる形となります。
配送車として使う車の自社の持ち込みになるため、メンテナンス費用などは自己負担しなければならないことを理解しておきましょう。


トレーラー(牽引)ドライバー
牽引貨物自動車を運転するドライバーで、頭の運転席部分であるトラクターと荷台部分であるトレーラーが分離出来る構造の車を運転します。こちらも大型自動車免許(11t以上)が必要ですし、プラスして牽引免許がなければ運転できません。
車両形状には、タンクローリー、コンテナ、キャリアカー、ダンプトレーラーなど種類が色々とあり、大量で重量のある荷物を積み長距離移動することが多くなっています。
正社員として専属で働くドライバーもいれば、必要に応じて依頼を受けて働く契約ドライバーがいます。


中型トラックドライバー
主要都市の集配所、荷揚げや荷卸し場所に依頼された荷物を運びますが、中型自動車免許(5t以上11t未満)が必要です。
フォークリフト免許があれば、荷物の揚げ卸しを兼任することもありますが、日帰り可能な距離での業務が一般的です。
正社員、人材派遣会社からの派遣社員、専属契約で自己所有のトラック持ち込みでの勤務など、雇用形態には色々あるようですが、所属する会社や取引先の営業時間よって勤務時間帯も異なることが多く、色々なニーズがある職種と言えます。


小型トラックドライバー
普通免許を取得していれば小型トラックのドライバーとして活躍することができます。積載可重量も豊富で、ルート配送、宅配業務など、業務内容は色々です。
大型や中型のトラックで配送された荷物を各エリアに分配していく仕事がメインですが、正社員、または人材派遣会社からの派遣社員のいずれかで勤務する形が多いようです。


トラックドライバーは甘い認識では勤まらない!
このようにトラックドライバーにも色々な種類があり、取得の必要がある免許や働き方なども異なります。
いずれにしても大切な荷物を届けなければならないという大役を任されることになる仕事なので、甘い認識や感覚では勤まらないということを知っておく必要があるでしょう。