運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業者が扱うトラックの種類とそれぞれに合う人材とは?

2018.09.12
分類:その他
運送業のトラックドライバーは、以前よりは働きやすい環境が整備されつつあります。しかし、仕事は多いのに人員が足りていないという問題が深刻化しており、トラックドライバーを獲得することが激戦状態です。 トラックドライバーを獲得するため、休日の数や給与などを一般企業の会社員並みの水準とし、休憩もしっかり取れるようにするなど、労働条件は改善されています。 それでも人員不足が解消されない問題は改善されていませんが、運送業者によって使用するトラックの種類は異なるため、獲得したい人材も異なります。 そこで、それぞれのトラックの特徴や、トラックによってどのような人材を獲得するようにすればよいか確認しておきましょう。

小型トラック

通称2トン車と呼ばれるトラックで、地場を配送する業務に使われることが中心です。小回りが利くトラックなので、細道や山奥なども活躍できるのが特徴といえます。 バン・ウイングボデーで配送することが多いので、地元の中小企業や住民に配送することが仕事となります。 地元に慣れ親しんだ人や未経験者、人と話をすることが得意な女性ドライバーなども人材として適しています。

中型トラック・大型トラック

通称4トン車と呼ばれるのが中型トラックで、2トン車よりもサイズが大きく輸送能力も高いので、短距離から中距離配送がメインとなります。そしてトラックドライバーの花形といえる大型トラック。 普通免許取得で運転できない規格のトラックを運転することになりますので、免許を取得しているかを確認することが必要です。 中型トラックと大型トラックのどちらもバン・ウイング、平ボデー、タンクローリーなどを使うことになり、大型トラックはキャリアカーも加わります。 □バン・ウイング車 中型トラックの場合は、雑貨便や製品などを運ぶ部品便が主です。 雑貨便は手積み手下ろしがありますが、部品便はパレット積みが多くフォークリフト作業が多いので体力的な負担は軽いでしょう。ただし、製造業と専属での契約を行っていると決まった工場と往復することになります。 大型トラックでは冷凍車も扱うことになり、中距離から長距離便が主なので1 週間以上かけて走ることもあります。 大型トラックの部品便は前二軸というシャシーを使用することが多いため、小回りが利かないことから初心者には運転が難しい可能性があるでしょう。 □平ボデー 中型トラックでは鉄鋼業の専属便になることが多く、製造工場間での配送がメインになります。 大型トラックも中型トラックと同様に鉄鋼業者が荷主であることが多いですが、製造工場間の配送だけでなく現場に直接配送することも多くなります。 □タンクローリーの仕事 中型トラックの場合、燃料や化学薬品、牛乳など配送するものはいろいろですが、液体を運ぶことに特化しており、地場での配送がメインとなるでしょう。 大型の場合は中距離便が多く、指定された基地で輸送用の燃料を補給し、ガソリンスタンドなどに輸送を行いながら帰社することになります。 □キャリアカー キャリアカーは、乗用車を何台も輸送することになります。港から自動車を積み込み、各ディーラーに納車したり、中古車オークション会場から輸送するなどいろいろです。車好きな人に向いているといえるでしょう。

トラックの種類ごとに合う人材の獲得を!

このように、トラックの大きさや種類によって仕事の内容はいろいろです。それぞれに合う人材を獲得したほうが、長く勤めてもらうことができるでしょう。