運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業界の人手不足を解消するには採用活動の見直しも必要?

2018.09.26
分類:その他
運送業界の人手不足は現在社会問題となっている状況ですが、求人を募集しているのに応募されない場合や、雇用してもすぐに辞めてしまうというしまう場合、何が問題なのかわからず途方に暮れてしまうこともあるでしょう。 人材を確保できなければ求人を募集するための広告費用だけがかさむことになるため、採用活動に成功させるための見直しを検討していくことが必要です。

運送業界の人手は慢性化に加え高齢化している

現在は少子化が続いており、若い人材は減少傾向にあります。 特に運送業界は、40歳未満の就業者数は全体の約3割、40代~50代前半の中年層は約4割と、中年層のほうが若年層よりも多く働いている業界と言えます。 今後、高齢化が進めばさらに働く層の割合は高くなり、このまま若い人材を獲得できなければ働き手がいなくなってしまいます。 女性や外国人労働者などの雇用なども積極的に行う運送会社もあるようですが、それでも人手不足が解消されるまでには至っていない状況です。

何もしなければ変わらないまま

求人を出してもなぜ応募がないのかを考えていかなければ、いつまでたっても人手不足は解消されることはありません。運送業はどこも人手不足なので他の企業もきっと同じだろうと原因を追及せず、放置していれば何も変わらないでしょう。 まず、給料面や待遇、休日などの労働条件を同業他社と比較してみてください。もし自社のほうが、明らかに条件が悪ければそこに原因があると考えられます。 しかし、待遇などの条件が原因でない場合、労働条件以外の部分を改善した上で、求職者にその内容を伝わる表現が必要になります。

売り手市場を覆す方法はある?

現在は売り手市場なので、仕事を探している側が主導権を握っている状況です。求人募集をかけて応募があり、面接を経て採用に至っても、雇用される側が自分に合わないと判断すればすぐに退職してしまいます。 そうなるとまた求人募集をかけるところから始めなければならず、いつまで経っても人手不足は解消されませんし、人材育成に繋がりません。 □未経験者でも育てば立派な戦力になる 職場に長く定着してもらうには、経験者や有資格者が仕事のできる人材という固定観念を捨てることも必要です。未経験者でも想像以上に成長が早く、優秀な即戦力として活躍している人は多くいます。 即戦力となる人材が欲しいところではあるでしょうが、一から人を育てた方が、結果としてコストがかからなかったケースもあるので、面接時の意欲ややる気、仕事に対する適性などを見極めるような準備をしておくと良いでしょう。

中小企業だからできる採用活動の実施を!

優秀な人材を確保するためにも、中小企業だからこそできる採用活動を実施していきましょう。大手企業のように多くの応募者が集まり、流れ作業のように面接を行わなくても、一人ひとりと向き合って意欲ややる気、熱意などを確認するための時間は十分設けることができるはずです。