運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送会社のトラックドライバーが事故を起こす原因とは?

2018.12.25
分類:その他
運送会社に勤務するトラックドライバーによる事故など発生することがありますが、その原因の多くは「注意不足」です。 注意不足に陥ってしまう原因も色々ですが、代表的な例として運転中のスマホ操作が挙げられます。

運転中のスマホ操作は社会問題化している

トラックドライバーでなくても、スマホに気を取られてしまい後ろから追突事故を起こす人はいます。また、バスや電車の運転手が運転中にスマホ操作をしていたことがメディアで紹介されるなど、大事故に至らなくても大きな問題として取り上げられていました。 運送会社でも、トラックドライバーに対し、運転中は絶対にスマホを操作しないことを徹底しなければなりません。 長距離の場合、メッセージを音声で流すモードで対応するなど、一瞬油断すれば大事故に繋がることをしっかりと教育することが大切です。

ドライバーは肉体的に疲労が溜まりやすい点にも注意

また、トラックドライバーは労働時間が長時間に及ぶことで、疲労が溜まり事故を誘発することもあるようです。 法的に労働時間は守られていたとしても、長距離運転や肉体労働で疲労は溜まりやすい業種でもあります。 溜まった疲れで集中力が低下した時には、無理に走行を続けるのではなく、一旦車を停止させて休息を取ることも伝えるようにしてください。

ドライバーが事故を起こした時の損害賠償請求について

トラックドライバーが交通事故を起こしてしまい、100万円以上の損害賠償金を請求されたという事例もあります。 もしトラックドライバーが事故を起こした時のために、万一事故が起きた時の費用はドライバーが負担するべきものなのか、もし負担するのなら負担割合はどのくらいなのかを、決めておくようにしましょう。 □雇用契約書などの内容を再確認 交通事故が起きた時に負担する費用については、雇用契約書や従業員規則などに記載していると思います。 その内容として、保険を使用した損害額、保険でまかなうことができなかった費用について、事故を起こしたドライバーに対し、会社が請求できるといったことではないでしょうか。 また、事故を起こした要因や背景として、例えば飲酒運転などが関係しているなど、トラックドライバーに問題がある場合、全額ドライバーが負担するといった損害賠償の範囲も取り決めておきましょう。

運送会社でも事故防止策を十分に講じることが必要

故意で起こした事故でない場合は、会社が事前に対策を講じていたかどうかも重要になります。 事故防止のために十分に努力をしていたのに、ドラックドライバーが事故を起こした場合には、ドライバーに対して損害賠償請求を行うことも可能となるでしょう。 しかし、会社のために働いているドライバーに対して損害賠償請求を行うことは本意ではないはずです。事故を起こさないための取り組みや、労働時間や勤務体制の見直し、労働環境の改善などに努めることも大切と言えます。