運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送の仕事で定期とスポットの業務は何が違う?

2019.01.12
分類:その他
運送の仕事には、スポット的に業務を引き受ける場合もあれば、定期の契約を行う場合もあります。 それぞれ何が違うのか、どちらのほうが運送会社にとってメリットがあるのかなど確認しておきましょう。

定期で行う運送業務とは?

専属定期便や固定便など、運送会社によって呼び方は異なりますが、ほぼ決まった配送先に荷物を届ける仕事が定期の運送です。 休日以外、決まった日、同じ時間などに荷物を運ぶので、売り上げの目途が立ちやすいことが特徴です。 定期の運送の場合、企業専属と宅配にその内容は分類されます。 ・企業専属 配達を従業員に代わり行う仕事で、日常的に配達を行う弁当や酒屋などの仕事が例として挙げられます。 ・宅配 大手運送業者から仕事を受け、一般家庭などに荷物を運びます。 近年ではコスト削減を考え、車とドライバーをセットにして終日自由に使えるため、人件費などのコストダウンのため、業務委託で引き受ける軽運送業者を利用するケースも多いようです。

スポットとして行う運送の仕事

対するスポットの運送とは、例えば連絡があった時、急ぎでの対応を突発的に依頼される運送です。急な対応となることから、定期の運送よりも料金を高めに設定できることは魅力といえるでしょう。 ただしいつ依頼を受けることができるか明確でないため、利益が安定しにくく、実際、スポットの仕事は現在激減している状況ともいえます。 □スポットの運送で利用する運送手段 通常の運送作業ではなく、臨時的に荷物を運ぶ必要がある場合のみに対応する運送サービスなので、運送に使う手段は車だけでなくバイクや自転車などの場合もあります。 個人に対する小さな荷物なら、バイク便や自転車便などが早く届けてもらえて便利だと考えられ、ニーズもそれなりにあります。 ただ、企業の場合には、比較的大きな荷物を運ばなければならないケースも多々あるため、トラック運送会社のスポット運送のほうがニーズは高くなるでしょう。

スポットの仕事は引き受けたほうがよい?

実際、臨時的に荷物の配達を受託して、輸送品質の良いトラックを使って運んでくれる運送会社はそれほど多くありません。 そのため、競合が少ないうちにニーズに対応しようと、小荷物専用の軽トラック、または一般貨物運送でのスポット運送を引き受ける運送会社も増えつつあるようです。 ただし、スポットの運送は、細かい時間指定がない場合などはよいですが、色々な指定がある場合は時間の制約などで対応が難しい場合もあります。 輸送品質を保った上で運送できるか判断した上で、引き受けるか決めるべきといえるでしょう。