運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送や物流の歴史|日本ではどのような経緯で運送業が始まった?

2019.06.07
分類:その他
運送業界や物流業界は、物を国内外に運ぶことを業としていますが、人々が生活する上で、個人や法人が事業を営む上で必要不可欠な存在といえます。 近年ではインターネット通販が普及し、さらに重要度が増しているといえますが、そもそもなぜ運送や物流という業界が広まることになったのか疑問に感じたことはないでしょうか。 そこで、運送業や物流業の歴史についてその一部をご紹介します。

世界で物流業が広まったきっかけとは?

世界で物流業が広まったきっかけは、18世紀半ばから19世紀にかけて起きた産業革命です。この時代、世界の中心となり製造業を引っ張っていたのはイギリスですが、大量に生産された工業製品など、物を世界中に運ぶことが必要となったことがきっかけとされています。 自由貿易の活性化により、イギリスを中心として海運市場が広がったことで、19世紀半ばから20世紀になると鉄道による運送も盛んに行われ、さらに飛行機の発明と自動車の大量生産を実現したアメリカにより、航空や自動車での運送・物流が開拓され、それが世界各国で広がったという形です。

日本では運送や物流はどのように広まった?

日本では律令時代、飛脚と呼ばれていた人達が物流の起源とされており、急速に江戸時代から発達していきました。 手紙や品物、書類などはリレー式で運ばれていましたが、その方法は自走、または馬を使うということが主流でした。明治時代が始まり、飛脚ではなく鉄道が新たに運送方法として採用されるようになったと考えられます。 そこから船や自動車などを使う方法も加わり、多様化されていったといえます。

長距離は鉄道がメインだった

現在は道路が整備され高速道路なども普及していますが、それまでは長距離で急ぐ輸送には鉄道をメインに使われていたといえます。 このように、運送業や物流業には長い歴史があり、その時代によって物を運ぶ手段も色々と変更されてきました。 現在では最新機能や性能が備わったトラックなどが採用されるようになり、扱いを厳重にしなければならないものや急いで届けなければならない物にも対応できるようになっています。

運送や物流を支えているのはトラック輸送

日本の運送や物流は、もともと鉄道輸送がメインでしたが、現在ではトラック輸送が中心となっています。1990年代の規制緩和の流れで参入も容易になったこともその要因と考えられますが、市場規模が拡大されたからこそ抱える問題も増えたといえます。 9割以上が中小企業といわれる業界だからこそ、労働環境の整備、安全性確保と公正な価格設定のもと、生き残りをかけた経営が重要になるといえるでしょう。