運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業務に楽器の運搬が含まれる時の注意点とは?

2019.07.17
分類:その他
もし運送業務の中に楽器の運搬が含まれていたら、どのようなことに注意して運ぶようにすればよいのでしょう。 楽器はとてもデリケートなので、ちょっとした衝撃で破損してしまうこともありますし、湿度の違いで音質が変化してしまうこともあります。 そのため、楽器の運搬を依頼された時には、これらを踏まえた上で輸送を承る必要があるでしょう。

演奏会やコンクールで楽器運搬が必要なケース

楽器の運搬を依頼される機会は色々で、コンクールや発表会などでも楽器の搬入や設置、搬出など依頼されることはあるでしょう。 ホールのどこに楽器を搬入し設置するのか、演奏が終了した後はどこから楽器を搬出するのかなど、一連の流れについて計画を立てておかなければ当日様々なトラブルが発生してしまい、依頼してくれた顧客だけでなく、演奏会やコンクールを開催する側にも迷惑がかかってしまうかもしれません。 そのため、依頼内容によってはしっかり当日の予定などをヒアリングしておくことが大切です。

特に注意したいのは湿気

楽器の扱いや輸送はベテランのドライバーでも細心の注意を払って行います。楽器は特に湿気や衝撃などに弱く、運転の方法やドライバーの豊富な知識・経験が重要です。 楽器を運搬する上で最も気をつけなければならないのは湿気です。夏場の車内やコンテナなどは80度以上に達することもあり、高温度にさらされたことで楽器の音色が元に戻らないこともあるようです。 特に注意したいのは熱に弱い木管楽器や金管楽器で、湿気や乾燥が音質を変化させることもあることに注意が必要です。 木材を多く使っている楽器は、高温多湿な状況が割れやヒビの原因となることもありますし、もちろん雨風などにさらされることはないように配慮しなければなりません。

木管や金管楽器以外でも注意は必要

ではデジタルピアノなどなら安心なのか、といえばそうではなく、ハンマー付アクション鍵盤が搭載されていることから、長い時間横にした状態にしていたり、立てたままの状態で保管すると故障してしまうこともあります。 ギターなども輸送している間に弦やネックが切れてしまうこともあるので、輸送する前に簡易包装をする必要があるのです。

引っ越し荷物に楽器が含まれていた場合

もし引っ越し荷物に楽器が含まれていたら、そのまま他の荷物と一緒にコンテナなどで運んでしまうと、輸送中に物同士がぶつかり衝撃や振動で楽器に悪影響を及ぼすことがあります。 特に精密な楽器を輸送する場合には、より注意して運搬することが必要になると理解した上で依頼を受けることが大切です。