運送業界は常に人手不足?求人募集に応募がない理由はどこにあるのか

運送業界が慢性的な人手不足で悩まされていることは周知の事実であり、雇用した人材がすぐに辞めてしまったり、求人募集を行っても応募がなかったり、さまざまな要因が人手不足で悩みを抱える種となっています。
そのため、どうすれば求める優秀な人材を確保できるのか考えていなかればならない状況です。
現在のトラックドライバーの有効求人倍率は?
実際、運送会社がトラックドライバーの求人募集を出しても応募がないというのは、有効求人倍率にもあらわれています。
2019年6月に厚生労働省が発表したトラックドライバーを含む、自動車運転食の有効求人倍率は、常用とパート、どちらもあわせて2.96倍です。これは働きたい方1人に対して、求人枠が3社はあるという状況をあらわしています。
さらに将来的に若い人材が不足することが予想される
日本は少子化が進んでおり、将来的に若い働き手となる人材が不足することが予測されます。
現在現役ドライバーとして働いているのも、40代から50代前半という中年層が半分近くを占めており、若年層の割合が低いので今後この世代がリタイアした時、さらに人手は少ない状態となるのです。
人手不足解消を何とかしようと、近年では女性や外国人労働者などにも活躍してもらえる体制を整備しているようですが、それでも改善されるに至っていない状況です。
人手不足の業界だから…と諦めればそこまで
ただ、運送業界はそもそも人手不足だから…と、何もせずにいれば問題は解決されないままです。
人手不足とはいえ、人材を確保して運営している運送業者もあるのなら、どこか自社の待遇や労働条件などに劣る部分があるのではないかと考えるべきです。
もしそれらに原因があれば、改善させれば求人募集を出した時に応募が増えるのかもしれません。しかしそうでなければ、まったく別のところに原因があるということを考えましょう。
マイナスイメージを払しょくする
例えば運送業界そのものにマイナスイメージを抱いていることなどが関係しているのなら、そのイメージを払しょくできるようなPR方法を考えることが必要になるでしょう。
現在は売り場市場であり、いかに求人に応募してもらえるのかが大きなポイントとなり、多くの応募者からよい人材を選び、長く働いてもらえることが重要となります。
未経験者にも対象を広げる
仮に求人募集の際に、経験者や有資格者に限定してドライバーを募集しているのなら、運送業で働きたいと高い意欲を持つ未経験者もターゲットに含め、優秀な戦力となる人材に育てていくことを検討してみてはいかがでしょう。
面接で本人の意欲ややる気、仕事に対する適性を見極めることができるように、事前の準備は必要になります。