運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業者の取り扱う送り状などの伝票は今後もう必要なくなる?

2020.02.13
分類:その他
運送業者などが負担当たり前のように使っている伝票ですが、種類が多い上に運送業界独自の呼び方などがあり、何のことを指しているのか理解しにくいこともあります。 そこで、運送において使用する伝票の種類と、それぞれ運送業界独自の呼び方などをご説明します。 また、最近では伝票を使わない発送方法なども注目されていますので、その内容も合わせてご説明します。

親伝や子伝と呼ばれる伝票はどれを指している言葉?

宅配業者などが荷物を引き受ける場合、配送用帳票などを作成することとなります。配送用帳票には送り状や絵付、宛名シールなどがありますが、このうち送り状は配送伝票のことで親伝と呼ばれることもあります。受領印をもらう機能が付加されており、運送業者により形態も異なります。 絵付は「エフ」と読みますが、配送用宛名シールを指しており、子伝と呼ぶこともあります。最後に宛名シールはメール便などに使う住所シールのことです。 指定された場所に荷物を届けるために、品物に貼付する形で使うものばかりです。

伝票を使わず荷物を送ることが可能に?

最近ではこの伝票に手書きしてもらうことなく、発送手続きをスマートフォンなどで完結できるサービスなどが注目されています。ヤマト運輸が提供しているサービスで、住所や日時など、発送する際に必要となる情報を前もってインターネット上で登録しておくことにより、わざわざ送り状を手書きしなくても荷物を送ることが可能となるシステムです。 ヤマト運輸の「クロネコメンバーズ」に登録しておくことが必要ですが、手書きを不要とする以外にも、発払いや着払いなど種類の違う伝票を手元に準備しておかなくてもよいので大変便利です。 頻繁に同じ場所に荷物を送る場合には、クロネコメンバーズにその住所を登録しておくことで、アドレス帳から送り先を指定できるため手間もかかりません。 さらに送りたい荷物はセンターや営業所への持ち込み以外にも、コンビニ利用や自宅に集荷に来てもらうなど利用可能となっているため、忙しい方でも気軽に荷物を送りたい時に送ることができます。

店頭での手続きはスマホにバーコードを表示させて行う

伝票を使わずどのように手続きをするのだろう?と疑問に思うかもしれませんが、店頭ではスマホにバーコードを表示させて手続きが可能です。発送後に控えの伝票を紛失してしまうと、無事に荷物が届いたのか追跡する際に困ってしまいますが、発送後の情報もインターネット上で確認できますので手元に伝票控えがなくても安心できることでしょう。 今後はこのようなサービスが次々と展開されていくことが予想されますが、運送業者側としてもシステム上で管理が可能となるため事務的な作業を軽減することにつながるはずです。