運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

運送業界でもマスク着用が義務化されつつある事情

2020.06.01
分類:その他
新型コロナウイルスの影響により、感染拡大防止の対策の1つとして外出時のマスク着用は必須と考える方がほとんどです。 しかし肝心のマスクが手元になく、運送業界などでもマスクの着用を求められていることはわかっていても、マスクが手に入らないという事態が起きました。

マスク着用を求められても手元にない

新型コロナウイルスの影響により、インターネットショッピングで必需品を調達する方も増えました。運送業界はそれにより宅配数などが増え、個人宅や法人を訪問する際にも届け先の相手とできるだけ距離を取って受け渡しをしたり、置き配など玄関先などに荷物を置いて配達完了とする方式をとったりなど対策を講じていました。 その中でマスクの着用は必要なことといえるでしょうが、荷主企業などから急遽、ドライバーに対するマスク着用の要請されたものの買うことのできない状況で対応できないという事態が起きたのです。 いくら問い合わせをしてマスクを探してもどこにも売っておらず、分けてもらうこともできないのにどうやって対応すればよいのだろう…と頭を抱えることになってしまいました。 積地などでも体温測定など徹底した予防策を取るなどで、仮にドライバーが発熱していれば積み込みさせてもらえないなど業務に支障が出てきます。 確かに予防策を徹底することは大切ですが、積み込みをさせてもらえなくなれば今後どのように対応すればよいかわからなくなってしまいます。中小の運送業者などは予備人員を抱えていないので、先行きの不安は募るばかりのようです。

航空会社などでもマスク着用要請の動きが強まっている

マスク着用の義務化といえる動きは航空会社など旅客関係でも見られます。 世界の航空会社は新型コロナウイルスの感染リスクを抑えるための対策を講じながら、運送再開に向けて動き出しています。 定期航空協会と全国空港ビル事業者協会が2020年5月14日、「航空分野における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を策定しました。 このガイドラインの中では、幼児や着用が難しい事情の旅客以外はマスクを着用するように要請することや、機内では会話を控えることを呼びかけるとしています。 他にも発熱や倦怠感がある方の搭乗とりやめ要請などについても記載があり、国内航空会社でも乗客にマスク着用を求めています。 国内航空会社でのマスク着用については、JAL(日本航空)などは2020年5月8日時点で公式Webサイトに掲示しています。また、5月14日以降には、ANA(全日本空輸)、AIR DO、ジェットスター・ジャパン、スターフライヤーなどでマスク着用要請を打ち出しており、ANAはマスクを着用しない方は搭乗を断わる場合もあるとしているようです。