帝国データバンクによる調査(2014年1月)によると、日本の経営者(社長)の平均年齢は58.9歳になっていました。
この平均年齢を運送業界に絞った場合、一番多い年齢が70代(41%)。次に60代(24%)、80代(16%)、50代(15%)と続きます。
高齢化が進む業界?
半分以上が70歳以上であり、50歳未満の経営者はたったの4%程度しかいないという結果になっていました。運送業者は他業界よりも、経営者の年齢が圧倒的に高い業界であるという特徴があります。
二代目社長や次期社長の立場の人多く存在しているようで、次期後継者は従業員教育について悩みを抱えていることが多かったり、目上や古参ドライバーとの関係で悩んでいたりと、様々な苦労を抱えているようです。
共通する悩みはどの業界も同じ
日本には多数の企業が存在していますが、例えばトラック運送事業者だけで見たとしても6
2,000社ほど存在しています。
企業の規模は様々なので、トラック運送業界で1兆円を超える売上高の事業者も存在している中、数人の従業員という小規模で運営している事業者もあります。
ただし企業の規模に関係なく、経営者は経営者ですので共通している認識や意識があります。
企業が今のままで良いと思っている経営者は少なく、今よりもさらに良くしたい、売上も伸ばして利益も出したいと考えています。
トラックドライバーに必要なこと
トラックを運転しているドライバーは、ドライバー以外の従業員が管理や支援を行うことが必要になります。
それぞれ従業員が安全、そして確実に輸送していくことへの役割や使命を理解することが重要になります。
従業員は上記の内容のほか業務内容の管理、関係する法令、資格など様々な知識も必要です。しっかりと従業員教育が必要になります。
従業員の欠点は経営者の欠点
年齢の高い経営者が多い中、従業員が若く役割や使命について理解できていなかったとしても、経営者の欠点を反映していると考えましょう。
企業と働く従業員の欠陥は経営者自身の姿を映す等身大に映す鏡です。そのように考えれば、従業員の欠陥を嘆くならまず自分から正すことが必要になっていきます。
経営者として踏まえておくべきこと
トラック運送事業者は全国で62,000という数存在しています。その中でも圧倒的多数を占めているのは中小企業ですが、従業員との関係や経営がうまくいっていないと感じているなら気がついていない落とし穴があることに気がつくべきでしょう。
経営者として踏まえておくべき心得はトラック運送事業者や運送業界だけに絞られることなく、様々な業種、業態、企業規模と異なる部分はあっても共通しています。
会社経営の中には、金銭的な問題、時間的な制約なども関わる中で、従業員や営業活動などについても考えて行く必要があります。