運送業者が安全に荷物を輸送するために必要な対策とは?
荷物の輸送を依頼された運送業者は、いかに安全に預かった大切な荷物を目的地まで運ぶか考えなければなりません。
運送業を営む以上、法令に従いつつ安全を確保することが求められますが、どのような安全対策を講じていけばよいのでしょう。
預かった荷物を安全に目的地に届けるために
預かった大切な荷物を目的地まで法令に従いながら、安全かつ迅速・確実に輸送するために、運送業者の経営者は輸送の安全の確保が経営の根幹であることを十分に自覚しておくことが必要です。
その上で、関係する法令の尊守を基本とし、ドライバーが安全に運転・輸送できる環境を整備することが求められます。
安全対策において問題部分がある場合には見直しを行い、確実に安全マネジメントが実施できる環境を作っておくようにしましょう。
そして安全意識を高めることは、ドライバーだけでなくすべての社員にも必要です。社員が一丸となって業務を遂行することによって、輸送の安全性を向上させることにつながります。
安全衛生に関する基本方針の策定を
運送業者では、安全衛生に関しての基本方針を策定しておくことも必要です。ただ、基本方針といってもどのような内容となるのかピンとこない場合もあるでしょう。
一例として次のようは項目を基本方針とすることを検討してください。
・人命尊重を基本とした安全衛生活動を推進しつつ、安全確保・災害や事故の撲滅などに取り組んでいくこと
・安全衛生法など関係する法令を遵守することを基本とし、すべての社員の安全と健康が確保される環境を整備すること
・問題意識を持ちならが、安全対策について見直しを実施していくこと
・職場の安全衛生パトロールと従業員に対する声かけ運動を実施すること
・安全衛生推進者などが事業場の安全衛生点検を行うこと
・荷役ガイドラインに基づいた荷役作業で荷主の協力体制を構築すること
安全会議を開催し全社員に周知・徹底することも必要
運送業者では、月1度は安全会議を開催し、運輸安全に対する計画・実施・検証・改善というマネジメントが確実に実施されているか確認・周知しましょう。
会議の結果は掲示し、すべての社員に周知するよう徹底することも必要です。
輸送の安全性の向上に向けて、費用支出や投資も必要なタイミングで効果的に行っていくことが求められます。
車両に後方監視モニターを導入するなど、あおり運転の被害に遭った時のための対策も講じておくとドライバーも安心です。その上で、自己管理ができるドライバーを育成していくようにしましょう。