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運送業界の長距離ドライバーはどのような仕事を担うことになる?

2021.02.09
分類:その他
運送業界のトラックドライバーといえば長距離を走る大型のトラックを運転するドライバーが花形というイメージですが、実際には募集してもなかなか応募者があらわれないこともめずらしくありません。 まだ十分に長距離トラックのドライバーの魅力が伝わっていないことが原因として考えられますが、具体的にどのような仕事をすることになるのか、わかりやすく説明できるようにしておきましょう。

長距離トラックのドライバーとは?

長距離トラックのドライバーとは、主に片道300km以上を走るトラック運転手のことを指しています。 距離には関係なく、トラックのドライバーは指定された場所に運ぶべき荷物を届けることが基本となりますが、短距離から中距離といわれるケースは半径約50~200km以内が拠点となります。 そして一か所だけでなく、複数の指定先を巡回することが多いですが、長距離のドライバーは指定先までの片道距離が300kmを超えることがほとんどです。

短距離・中距離ドライバーとの違い

長距離トラックのドライバーが担当する配送ルートは、大きく分けると毎回同じ指定先に荷物を届ける定期便、そして都度契約し配達するチャーター便があります。 短距離や中距離トラックのドライバーの場合、荷物の積み降ろしや確認、客先とのコミュニケーションなどの機会も多めですが、長距離トラックのドライバーは車中で運転する時間のほうが多いといえます。

長距離トラックのドライバーに必要な条件

誰でも最初は未経験者ですが、長距離トラックのドライバーとして働きたいという未経験の応募者があらわれた場合、採用する場合でも必要とされる資格があります。 それが大型免許・中型免許で、大型免許に加えフォークリフトの免許も保有していればより安心です。 大型免許を所持していなくても、4トントラックの長距離運転手を募集する運送業者もあるでしょうし、大型免許など取得するまでサポートするといった形で応募者を集めている業者もあります。 そして長距離トラックのドライバーとして働いたことはなくても、短距離や中距離のドライバーの経験があれば、よりドライバー教育はしやすくなります。 まったくの未経験者がいきなり長距離トラックのドライバーから始めることは、ドライバー本人だけでなく事業者としても不安を感じざるをえないところです。 しかしまずは近距離の配達から始め、慣れてきた頃に長距離トラックドライバーにステップアップしてもらうと安心して仕事を任せやすくなるでしょう。