物流業務と耳にしたとき、まずはトラック運送や倉庫作業などのイメージが思い浮かぶことが多いかもしれません。
しかし荷物を運んだり仕分けをする以外にも、在庫数を確認したり、物の流れを管理したり、さらにそれらに関連する作業などもすべて物流業務に含まれます。
たとえば貿易関連の企業の場合、税関手続きや英語での書類作成といった能力も必要となるでしょうし、いろいろな経験やスキルが生きる仕事内容といえます。
物流業務では、荷物の運搬を受注して最終的な目的地へ届けた後、問題が発生していないことを確認できてはじめて完了します。
物流業務として思い浮かべがちの倉庫でのピッキング作業、出荷する前の仕分け作業、運搬作業などは、物流業務の流れの1つなのです。
どのようなことを物流業務として行うのか、その流れとそれぞれの内容を確認しておきましょう。
荷物をどのように目的地まで流通させるのか、荷主と出荷する予定日や価格などを決め契約します。
その後、データをもとにして在庫を確認し、在庫に不足が生じている場合は製造を指示することとなりますが、製造した後の在庫から出荷個数を差し引いた数量を管理することが必要です。
在庫として保管されている商品や製造する商品など、出荷先の使用状況に応じて加工していくことになります。
そして出荷するための準備が荷役で、必要量を倉庫からピックアップするピッキングに梱包、仕分け作業を行い、運搬まで保管します。
出荷準備が完了した商品を運搬しますが、効率化させるために一旦物流センターなどに運ばれ、そこから他社の物と共同で配送することもあります。
拠点に運ぶことを輸送、拠点から最終目的地までに運ぶことを配送と分けて呼ぶことが一般的です。
配送先に商品を届けた後、数量に間違いがないか、不良品などはないか、もしあれば再配送や返品対応といった業務が必要になります。
これらのミスなどを完全になくすことはできなくても、検品作業を徹底することでミスを最小限に抑えることはできますし、返品における流通コストを削減するシステムを導入することで発生そのものが改善されることになるはずです。
効率的に、確実に最終的な荷物を目的地まで届けるために、今後もさまざまな工夫が求められることとなるでしょう。