運送物流業情報ラボTransportation Logistics Information Lab

物流に欠かすことのできないターミナルとはどのような施設?

2020.01.19
分類:その他

運ばれた貨物を積み替え、別の場所に運ぶための中継点といった意味を持つ施設が「貨物ターミナル」です。

物流における結節点という意味を持ち、トラック輸送なら特別積合せの施設であるトラックターミナル、鉄道輸送なら貨物取扱駅、航空輸送の場合は航空会社上屋といった航空貨物ターミナル、海上輸送はコンテヤードなど、それぞれ呼び方は異なりますがどれも目的は同じです。

この中でもより一般の方に身近な存在であるトラックターミナルとはどのような役割を担うのか、その内容をご説明します。

トラックターミナルとは?

トラックターミナルとは、荷物から集荷された荷物が運ばれ、行き先ごとに仕分けされる場所です。

トラックターミナルで仕分けされた荷物は大型トラックに積み替えられて、幹線輸送で届け先となるエリアのトラックターミナルに運ばれ、さらに集配車に積み替えられてそれぞれの届け先に配達されるといった流れです。

 

トラックターミナルの種別

効率的に、そして円滑に輸送する上でトラックターミナルは欠かせない存在ですが、その中で多くの事業者が利用する「一般トラックターミナル」は不特定多数の事業者が利用することになるため、自動車ターミナル法に基づく国土交通大臣の許可が必要とされています。

運送会社が自社事業のために設置した専用トラックターミナルであれば、国土交通大臣の許可は必要ありません。

大手運送会社なら自社専用のトラックターミナルを設けているものですが、自社専用のトラックターミナルを持たない運送会社などのためには、それぞれのエリアにトラックターミナルを設ける必要があります。

そこで、トラックターミナル協会員の事業者が運営するのが「一般トラックターミナル」なのです。

自動車ターミナル法の目的

複数の運送会社が利用することになるので、安全性を保ち効率を図るという観点から厳密なルールのもとで運営されることが望ましいとされ、国土交通大臣による許可がなければ運営できないとされています。

そのときの使用される法律が「自動車ターミナル法」ですが、この法律はバスやトラックなどの事業用車両を受け入れる自動車ターミナルの事業を適切に行うことを目的として制定されています。

 

トラックターミナルの役割を認識しておく

トラック同士の荷物を積み替える施設であるトラックターミナルは、複数の地域間輸送の拠点として、地域内集配送の拠点として、全国の運送の中継基地として、いろいろなターミナルの荷物を集約させるといった様々な機能や役割を担います。